FISHERMAN

 

ホシスズキ112cm11.2kg 

ロッド・・KAIEN・ShoreMagic83 3SP

ルアー・・TDペンシル

ライン・・ファイヤー1号

ショックリーダー・・スーパーステルス20lb 

 

 

 

KAIEN伝説

 

高知県某川某瀬 

2003・11月3日 

午前2時30分

 

高知遠征も4日目を迎えた。毎日、車に泊り込んで、潮と時間を待った。

寝不足の頭に、昨夜から降り出した雨による川の増水の不安がよぎる。

車での寝泊りは、昼と夜が逆転している訳で

結局のところ昼寝るということは、浅い短時間の睡眠を余儀なくされた上、運動不足と、不規則な食事で、体への負担が大きくなる。ぼくは仕方なく朝晩の1時間のジョギングで、体力維持を図ったが、若い2人のテスターはおかまいなく睡眠を取り、平然とお旺盛な食欲をみせた。

最終日午前2時30分、激しい雨が小ぶりになったところで、目が冴えてきた。一緒の車で寝ていたテスターのM君を起こして、釣り支度を始めたが、雨の増水のお陰で思うようには瀬の流れが動かない。

それでも大物の予感がよぎる。隣りの車で

寝ていたT君を起こすと、彼もまた、何かを感じたらしい。ぼくは躊躇わず、瀬に立ち込むと、直ぐにM君が40mの間隔で瀬の下に入った。1投目、気配だけが充満し、気があせる。Mくんの鋭いロッドキャスト音が静けさを割た。Tテスターが我々2人の間に入る形でキャステングを開始!・・

・・・バッフ!・・・・・

トッププラグを、大魚が吸い込んだ音が響いた!