FISHERMAN

 

 

瀬戸内海、松山沖

ブリのナブラ

2002/8

夕方近くに、バーチカルジギングも一段落していた時、ブリがボイル!!

船長は、もう予測していたようで、「トップやミノー、ジグキャストで狙うと良い。」と言う。ぼくは、ジグトップを取り出してキャスト!バイトがあったけれども、ファール。ナブラは遠ざかり、しばらく浮く気配は無い。船長は的確に潮と風を読み、ボートを回して、エンジンを切った。

「この辺で、ボイルするよ。」と一言

「ヒットしたら竿をあまり立てないほうが良いね。」と、ファイトのアドバイスもしてくれた。3分後、ブリのボイルが始まる。

「小さいね・・・・!?・・だんだん大きいやつもボイルしそうだから・・」と続けた。

少しのあいだ、間を置いたところで、ボート脇50mのところで、大きいやつが4〜5匹ボイルした。

「あれはメジロくらいだよ・・良いサイズだ!」と船長は指をさす。

運良く、ほくはキャスティングフォームに入っていたので魚の動いた方向にデルタブレード付きのジグをキャストした。ちょっと沈めてから、水中でデルタブレードを回して誘うと、ジグが水面に出て水しぶきを上げた直後に、ブリがバイトした。5.4フィートのショートロッドは綺麗に満月を描いて曲がった。

ぼくは船長のアドバイス通り、ロッドをあまり立てることなく、ファイトを続け、5分後に魚をランディングできた。船長の腕に舌を巻きながら、その後3匹を連続で釣ることができた。

「ありがとう!船長。」と言うとあまり笑わない船長が、ニッコリとした。

 南海島小紀行 

 “松山のブリ”より抜粋

ロッド・・“R”エボYELLOW TAIL 58

ルアー・・スイッシャージグ50