39回
ムラク環礁釣紀
港でジンベイザメが泳ぐ島から
贅沢な釣り師の船旅 8名のメンバーは待ち焦がれていたリーフヘ、フィッシング用に用意された小型のドーニーに乗り移り、飛び出して行った。 |
世界一でかい魚? その村の港にイカリを下ろしたわけである。 心はすっかりGTフィッシングに飛んでいるのであるが、昼なので、そこで昼食をとってから出発ということになった。食事をとっていると、沖ではイルカが飛んだり跳ねたりしだした。まあそんなことは驚くことでは無い。 がっかりしていると、今度は後ろでスタッフがまた騒ぎだしたので、一番先に一目散に駆けつけると、10m近いジンベイザメがゆっくりとボートの下を泳いでいくのである。僕はこんなところでジンベイザメが見られるモルジブの自然を、鳥肌のたつ思いで感じた。 |
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ロングリーフとショートリーフ それでも上保君と高橋君が20kg オーバーを夕方近くに、ベイトフィッシュの群れの中で、ロングペンのショートパンプで釣り上げた。 その上、インド洋の暖流が西から東へ流れ込んでいるので、ほとんどの環礁のGTの好ポイントは西側に多いからである。 釣り用の小型ドーニーのクルーも昨年、僕が教えたハンドランディングをマスターしてしまっていたので、今回から、ランディングを任せることができた。その上、海水をせっせとバケツでかけ、クッションシートを敷くといった念の入れようである。素手でテイルバイハンドのランディングをしようとするクルーもいたので、ランディンググローブをプレゼントすると、ますます素早くし始めたのである。 |
GTフィッシングの後のミルクティー 夕方、またスコールの雨の帯が近づいてきたので、早めにマザードーニーに引き返した。 冷たいシャワーを浴びて、頭からシーブリーズをタップリとふりかけて日焼けした肌の熱をとると、フロントキャビンのテント下にはスタッフが熱いミルクティーを用意していた。 夕食前の一時、8名の参加者が全員集まって楽しい釣り談義に花が咲いたのである。 いつしか雨も上がり、やがて赤紫色にたそがれへと変わるころ、遠くでベイトフィッシュにアタックするGTのバイト音が聞こえてくるのである。 |
使用タックル ロッド FISHERMAN B.G.JACK7.8 BIG GAME8.6、GIANT 8.6 |