54回
台湾曽根釣紀
桃の節句の日本記録
ゆっくりと石西礁湖を抜けてパナリ(はなれ)と呼ばれる上地島、下地島西側を通り、西表島の南部の丘、南風見田の沖にさしかかる。 |
私たち、FISHERMAN BGクラブのメンバー6名は、石垣を朝の7時に出て、 小浜島で吉沢さん、岡田さんと待ち合わせてすぐに出港した。吉沢さんとは10年来の知人で、共に八重山の遊漁船のキャプテンである。彼は小浜島を中心にトローリングでカジキを狙うことが多く、今回の釣行も昨年7月の与那国でのカジキ釣り大会前日に、ジグを私たちとやったことがきっかけとなった。 |
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仲ノ神島3ノ根で一度、風の様子を見てから、南下して、目的地、台湾曽根に向かう。午後1時、魚探の反応に500mの地形が映りだしたと思うと、スロープ状にみるみるかけ上がり、160mをさした。しばらく様子を見ながらゆっくりと進み、魚の反応を見る。遠くにマグロ延縄船らしい船影が見え始めるとかすかに魚らしきものが魚探に映り始めた。 僕はいつもルアー設計をする時に、もう一つの持論、スライダー理論を加えて考えている。スライダー理論は、ルアーの左右への振り幅である。 |
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「ねェ、ヒレナガカンパチの女性の日本記録魚じゃない?」と吉沢さんがJGFAのイヤーブックに目を通す。50Lbラインの項は、あの奄美の女性釣り師、山下一美さんの記録である。80Lbラインは彗星のごとく現れて消えた、今は亡き松本ゆき子女史である。こういう女性たちが明日の女の人のための海のルアーの扉を開くわけである。 |
活躍したタックル ロッド: モンスターL、 モンスター5.6、B.G.JACK ルアー: クレイジーロングジグ320g・220g リール: PENN9500SS、 ダイワExi 6000 ライン: モーリスアヴァニ50Lb、10×105号 |