58回
与那国島釣紀
カジキ一番近い島から
ラニーニャ 今年はどうもそれらしい。先日訪れたビキニ、マジェロ海域が台風の卵、熱帯低気圧が発生する所であるが、ここの海水温が異常に低く、また、八重山諸島あたりの海が暖かすぎる逆転現象が起きていることが原因となっているらしい。 |
|
バショウカジキとロングジグ 朝6時頃出航して、レギュラーサイズのイソマグロが何尾か釣れた。昼休みに一度戻って、また夕方出航した。最西端の島の夕日は遅い。6時ごろにやっと斜光の中に金色の色調が、混じり始める。 ヘビージグはアングラーのリズムと海のリズムのコンビネーションで動く。つまり、波のリズムを無視した形でジグを動かすと、絡みやすくなる。特に与那国のような大海の孤島は大きなうねりと小さな風波そして潮目が3重に複合されて目というよりは体で波のリズムを感じながらロッドの動きを同調させるといい。 すかさず僕は、フットポンピングで魚を浮かせにかかる。大きなイソマグロかなと思っていると、ラインが出ていないにもかかわず、ラインが、海面の方に上昇し始めた。途端、初めに長い角が出たと思うと、100m先の海面が白い泡で盛り上がった。次の瞬間、魚はひらひらと空中に舞って、ジャンプを繰り返す。ラインは、再び凄い勢いでスプールから出されはじめた。バショウカジキである。 もう一度、しっかりとあわせて、口の中に深くトリプルフックを差し込んだ。なぜなら、カジキ類は口が硬くフックが刺さりにくい上、ジャンプを繰り返した後は、フックホールも当然大きくなってしまっていると判断したからである。 それに、いつも僕はヘビージグの時は、スプリットリングをだいたい2個つける。それはジグ側に200LB、フック側に300LBとして、重いジグウェイトと魚の動きの干渉によってバレを少なくするためである。 |
ついている時は、+α |
活躍したタックル ロッド YELLOWTAIL7.4ft、BIGGAMEスタンディングマーリン5.2ft ルアー CRAZY LONG JIG 320g・220g リール ダイワ6000HiA ライン モーリス10×10・5号、サンヨーナイロン130Lbショックリーダー |