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サムネイル99回

 

モルジブ最北端の旅  後編

最北端のアトール“イハバンドヒッポイフ”へ

GT、GTまたGT

 

モルジブリアンブルー

首都マーレーを出てから3日が経った。母船の“飛魚号”は快適に足をのばして目的のアトール“イハバンドヒッポイフ”(IHAVAND HIPPOIHU)に近づいている。

風は無風、天気は快晴、気温32℃、青空に眩い太陽が“キンギラギンにさりげなく”輝いている。「天気が良いね!」とつぶやくと、かえってしらけてしまうぐらい、天気が良いのである。

午前8:00頃モルジブ最北端の何て読んだら良いか解らない半月形のアトール“イハバンドヒッポイフ”の南西に着いた。

このアトールは北緯7度10分だから、北緯4度20分にある首都マーレーから直線距離で約400km近く移動してきたことになる。

そこから、ぼくは“ビスタONE”とは違う、もう1艘のFISHINGドーニーに乗った。

“シンドバット”と言うこの船は、去年の同じ季節に船旅で1週間使った船である。白とオレンジに塗り分けられた船体は、なかなかケバイ。べた凪とは、こういう海を言うわけである。海の底がハッキリ見えて、泳いでいる魚も見える。

ヌメリとして油を流したような海面は、インド洋を渡って来た波長の長いウネリで時たま歪められる。

海面が伸びて縮められる度に、小魚の群れやそれを狙う中型魚がワルツを踊るように動くのである。

“海の色”はと言うより、もっと狭い範囲では“水の色”と言う事になるが、“透き通るブルー”と、つまらないボキャブラリーになってしまうぐらい、しいて書くなら“モルジブリアンブルー”純粋に透き通ったウルトラマリンブルーなのである。

それに鋭角に当たる太陽光は、魚を見ようと身を乗り出したぼくの目にキラキラと例のウネリの気まぐれで運ばれてくる。

朝の出航風景 左からビスタONE シンドバット 飛魚号

 

飛魚

シンドバットはイハバンドヒッポイフアトールの中央部を北上した。所々にベイトボールが浮いているけれど、

「1時間ぐらいはたっぷりかかるよ。」と、ハッサン船長は遠くを見ながら言う。

「所々にあるベイトボールは狙うか?」と、続けた。

「NO」と答えて前を見ると、なんともGTがヒットしそうなベイトが浮いているわけで、これなら何もモルジブの最北端にこだわらずに、気の向くままにベイトボールを狙ってみても良かったけれど、海の天気と言うものは、“凪の次は時化”であるから、一刻も早くモルジブの最北端に着きたかった。

船は8ノットでゆっくりと走っている。ぼくは船首から覗き込むように海面を見ていると時々、飛魚が驚いて飛んで逃げる。尾鰭を左右に激しく振動させると、魚の体は、海面に浮く。大きな胸鰭を広げて、急激に羽ばたかせ加速させて水面から15cmぐらい上体を浮かせる。そして、さらにまた水面に付いている尾鰭をくねらせて飛び立っていくのである。

「良く出来ているね。」と、ぼくはポツリと独り言を言った。

 

モルジブ最北端サラークヌ島へ

飛魚号を出てからちょうど1時間で “イハバンドヒッポイフアトール”北端の島、サラークヌ島の外海に出た。外海と言っても相変わらずベットリとしているわけである。ベイトボールは、そこら中に浮いている。

ぼくは、その内の1つにボートが近づいてくれているのに気が付いた。100mまで近づいてもらった時、ぼくは思いっきりベイトボールの中央にロングペンをキャストした。

4人が一斉に投げたのだけれど、ルアーの着水は時間が1秒ぐらいずれて落ちた。

ぼくのルアーは一番遠いベイトボールを直撃したみたいで小魚達は驚いて飛び上がった。

ロングペンをクネクネとドッグウォークさせると、横からGTの影が見え、次の瞬間、GTは他愛も無くルアーにバイトした。

ダブルヒット、トリプルヒットが続く。

「こんなに釣れてはいけないよ」と思いつつ、釣り師としては、ついついルアーを投げてしまう。

浅いポイントにベイトが見える。ロングペン120の花火カラーをキャストすると、リーフエッジぎりぎりで大きなバイトがあった。ラインは思ったより出ずに止まった。

たぶん、エッジに阻まれたに違いなく、GTが右往左往しているのが、ラインを通して魚の動きが解った。ポンピングで少し寄せてから、沖に泳がして誘導する。ボートを若干バックさせてフロントで船底から、魚を引きずり出してランディングした。

グッドサイズのGTである。

また、キャストを繰り返すとGTの反応は続いた。結局2時間足らずで、ぼくは6本のGTを釣ることが出来た。

 

写真左清水君の釣ったGT LONGPEN100 MONSTER CC70  写真右:石垣島でヒンガーと呼ばれる筆者の釣った黒いGT

 

 

  写真右:港君の釣ったGT LONGPEN170 Yellowtail BG70H   写真左:小林君とWヒット

 

ハァーアリフアトール

11時を回ったところで早々に切り上げ、南東に100km離れた飛魚号との待ち合わせポイント、ノルヒバラン島のある

ハァーアリフアトールに向かった。30分ぐらい船首で昼寝を決め込んでいると、海峡に鳥山が見えて来た。

「マグロらしいですよ!イルカみたいに飛んでいます。」と、港君が言う。

「追いつかないですかね??」と、武居君も続けた。

30kg以上もあろう魚が“ドボンドボン”とまばらに跳ねている光景を見るのは絶景であるが、ボートは全速力で追いかけるのだけれど、やはり追いつかない。

1時間半後、ハァーアリフアトールに入ると今度はイルカの群れに遭遇した。

「クルクル廻っていますね。」紺野くんが言う。

「大きいのが跳んだ後、小さいやつが跳ぶ、きっと子供の教育をしているんだよね。」

「小さいのはカツオぐらいしかないですね。生まれたばかりですかね。」と紺野くんは続けた。

飛魚号に帰ったのは5時近くになっていた。モルジブは6時に日が昇り午後の6時に日が沈む。飛魚号でビールを一杯

飲み干すと見事な夕焼けが広がりだした。

写真左:紺野君の釣ったGT LONGPEN100 GIANT TUNA70  写真右:佐藤君の釣ったGT S-POP170  GT・MONSTER74RS

 

今回の参加者左上段から清水・岩田・木原・武居・佐藤・小林   左下段 港・ジョー・筆者・東・紺野

 

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ルアー・・LONGPEN100 & 120

     S-POP170・150

     CRAZYSWIMMER100

ライン・・MaxPower 

ショックリーダー・・Super Stealth170lb