FISHERMAN

シルバークイーン

2002/4

アングラーは段々と贅沢になるもので、ぼくも例外では

ない。大きいバラが釣りたいとバッファローに相談したら、

トローリングか海バラだと言う。トローリングを今回は

避けて、海バラを狙うことにした。3時ごろ海に出た。

海バラはシルバーキングと言われる位デカイらしい。

海岸の岩場から伸びている根を住みかとしている。

ぼくはタックルを変えた。OCEANという6フィートの

シイラ用ロッドにステラ4000H、PEラインはMAXパワー3号、ショックリーダーはスーパーステルス50lb、ルアーは

LONGPEN20を付けた。このタックルで80m飛ばして

ゆっくりと動かす。しばらくキャストを繰り返すと、かなり

沖にボートは移動していた。

岩の割れ目の間にルアーが差し掛かった時、そいつは

飛びだした。シルバーの巨体は1mを越している。まるで

カジキのように横っ飛びに跳ね回ってからグイグイと

引いた。その度にドラッグは悲鳴を上げる訳で、アングラー

としてはたまらない。

「面白そー!!」

「面白い!」魚は弱る気配が無い。青い空と青い海そして

シルバーの大魚!

絵に描いたようなシチュエーションである。3分後、魚は

ボート寄ってネットに入った。

「クイーンフィッシュ・・それにしてもデカイね。日本の

それとは、まったく違うよ。」

「シルバーキングじゃなかったけれどシルバークイーンで

すね。」

「あんまり日本には紹介されていないけど、クイーン

フィシュはかなり面白いですよ。」永原君が締めくくった。

これから3日間、最終日の午後の飛行機に乗る直前まで、

釣り天国は続くわけで、エガワ君と2人で釣りに釣った。

気が付けば殆どトップにバラが反応した。これほどトップに

ヒットしたことは、バッファローにも以外だったらしい。

 

 

鈴木文雄の連載“南海島小紀行

アラフラ海ティウイ島のバラマンディー後編より抜粋

ロッド・・FISHERMAN“R”エボリューションOCEAN60

ルアー・・LONGPEN20

ショックリーダー・・スーパーステルス50lb